何度も驚かされた日、チャペルの中で響いた彼の言葉。
付き合って2年記念の6月。そんなにマメではない4つ年下の彼が「今回の記念日のプランは俺に任せてほしい」と言ってきてくれた時は、ドキドキしました。当日指定された場所に行くと、仕事の疲れを癒そう、とマッサージを予約してくれていて、そのあとは電車で銀座に移動してイタリアンのディナーでした。「ここでプロポーズされるのかな」とそわそわしてしまったけれど、最後にお祝いのケーキが出てきて終わり。「あれ......、私が期待しすぎていたのかな」と思っていたら「ここから少し移動するよ」と言うので、駅を探していたら、「これに乗って行くよ!」と彼が指差した方向を見ると......、目の前には真っ白なリムジンが! 初めての光景に驚きと興奮でテンションが上がって叫んでいました!
そして、周りの人の視線を浴びながら乗り込み、東京タワーやお台場の夜景を満喫して着いた場所は......、「結婚式場?」わたしは訳のわからないうちに親族控室に連れて行かれ、待機するように言われたので、落ち着いてスマホで現在地を検索すると『アニヴェルセル豊洲』。以前、彼と一緒に買ったゼクシィの中でわたしが気に行った結婚式場でした。いよいよなのかな......、と緊張していると、スタッフの方に呼ばれ、後についていきました。「ここから先はおひとりでお進みください」と言われ、チャペルの扉が開いたら......、長くて青いバージンロードの向こうで彼がひとりで立って待っていました。私がそばに行くと、片膝を付き、指輪の箱を開きながら「これからもずっと一緒にいたい。俺にはあやこしかいない。一生大切にするから、俺と結婚してください」と言われました。広いチャペル内に声が反響していたのが印象深く、わたしはただただうれしくて「はい......」と答えただけで涙が止まりませんでした。その後も挙式さながら、イルミネーションで彩られた外階段をスタッフの方の拍手に見送られながら降りたら、彼が花束も用意してくれていて、さらに家に帰ってもプリザーブドフラワーまで用意してあり、何度驚いたかわからないその日は一生忘れられない日となりました。
後から3ヶ月も前からいろいろとプランを考えていてくれていたことを聞いて、もっとうれしく感じました。その1年後である今年の記念日に入籍し、10月に結婚式をします。プロポーズの思い出の場所、アニヴェルセル豊洲で。
あやこさん (20代・女性)
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