突如現れたバージンロードで、たくさんの祝福に包まれて。

現在は消防士の夫が、消防学校に通っている頃のことでした。もうすぐ卒業という時に「どうしてもこの日がいい」と赤レンガ倉庫へ。ひと通り遊んだ後に、寒くなった私が「帰ろうよ~」とダダをこねていると、夫の同期のカップルと偶然会った感じで合流。そして夫は「先輩と電話~」といなくなります。私はそのカップルと会話していると、いつの間にか夫の同期の仲間たち20人に囲まれていたのです!

 ぽかーんと驚いていると、その中のひとりが「ぽんちゃんさん、今日という日を忘れないでください! 整列!」と号令をかけた瞬間、赤いバージンロードが敷かれ、その横に、ピンクのバラを持った方々がひざまずいていました。その後、ラフな格好していたはずの夫がスーツを着て、バージンロードを通って現れました。

 夫はひざまずき、私が「絶対これが欲しい!」と言っていた指輪を差し出して「今までいろいろあったけど、この先の人生も俺と一緒に歩んでくれませんか?」と最高の言葉でプロポーズ。本当に感動し、4年間の思い出が走馬灯のように駆け巡って、泣きながら「はい」とお返事すると、バラを持った同期の方々がひとりずつバラとお祝いの言葉を言ってくださったのです。土曜日で人も多く、その場にいた沢山の皆さんが祝福してくださいました。

 私が「一生忘れられない盛大なプロポーズがいいなぁ」と言っていたのを叶えてくれた夫や手伝ってくださった同期の方々には、心から感謝しています。そして、その後、さらに同期の方々からサプライズで寄せ書きやリムジンクルーズをプレゼントしてもらい、こんなに優しく素晴らしい仲間をもったことを夫も感動して泣いていました。私たちのもうひとつの素晴らしいスタートになり、ふたりで「絶対に一緒に楽しい人生にしよう」と誓いました。今でも思い出したら幸せな気分になる、一生の思い出です。

ぽんちゃんさん (20代・女性)

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