ドナウの真珠の夜景に包まれ、美しく素敵なプロポーズ。

 お付き合いして1年4ヶ月頃の今年の2月、友人夫婦の住むハンガリーに旅行しました。彼と初めての海外旅行! お土産で買った大量の日本の食材がトランクに入れ過ぎで、まさかの重量オーバー。行きの空港からバタバタしていたけれど、無事に首都ブダペストに到着。友人夫婦と合流してからは車でいろいろな場所に連れていってもらい、美味しいごはんと素晴らしい街並みに大満足のハンガリー旅行。最終日の夜は、ドナウ川のディナークルージングに連れていってもらい、ブダペストの素敵な夜景をゆっくり食事をしながら堪能しました! ドナウの真珠と呼ばれる程、美しい街ブダペスト。ずっと眺めていても飽きないくらいでした。そしてなんと大型船なのに、貸切状態で私たちだけ! こんなこともあるんだなあとラッキーな偶然に、みんなで喜びました。食事が終わり、友人に2階から外に出てみようと誘われ、船の一番先のほうまで歩き、夜風を感じながら宝石のように輝く世界に私たちは包まれました。気づいたら友人(旦那さん)も外に出てきて、3人でしばらく話をしていました。彼もこっちに呼ぼうと、下に降りると、不自然にテーブルの前に立つ彼の姿。「上も綺麗だよ!行こうよ~」と声を掛けると、「そこに座って。少し話さない?」と真面目な表情で話し始めました。

 「去年は転勤や転職でずいぶん心配かけたね。鳥取に転勤する辞令が出た日、遠距離になることが分かっても『私は別れないよ 』って早織が言ったことが人生の中でターニングポイントになったんだ。それから転職活動、引越し。たくさん心配かけたね。早織はこれからたくさんの人に出会って誰かと付き合うかもしれない。けど俺には早織じゃないとダメなんだ。」今まで見たことないくらい緊張した顔の彼。ポケットから何かを出しながら、言ってくれた言葉は一生忘れません。「おじいちゃん、おばあちゃんになっても隣にいるのがお互いで良かった、って思い返せるような人生を早織と一緒に歩みたい。結婚して下さい」彼の手元には憧れのブルーBOX。指輪!? あまりにもびっくりしてしまい、プロポーズの返答よりも先に、「なんで指輪あるの!?」とパニックになる私(笑)。そんな私を横目に彼は用意していた108本の大きなバラの花束を抱えて再度プロポーズしてくれました。もちろん答えは「よろしくお願いします」

 ドナウ川ディナークルージング、130人乗りの船は貸切で、私以外は仕掛け人だったのです。思い描いていたプロポーズより、はるかに素敵なプロポーズをしてくれた彼。サプライズ計画を私に内緒でいろいろな方に相談して考えてくれた彼の優しさと気持ちが、本当にうれしくて、思わず泣いてしまいました。しっかり者の彼がいつもとは違い、とても緊張しながら彼らしい言葉で伝えてくれたことがうれしくて、彼の優しさと愛情をいっぱい感じました。今、左の薬指で輝いているエンゲージリングを見るたびにあのプロポーズの夜のことを思い出します。とても幸せな瞬間をくれた彼には感謝ですありがとうこれからもよろしくね。

早織さん (20代・女性)

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