何度も訪れたディズニーが、この日もっと特別な場所に。
知人の結婚式で知り合った彼と私は関東と関西の遠距離恋愛。3か月に一回会えればいいくらいどちらも仕事が忙しく、会う時はほぼ毎回恒例で東京ディズニーリゾートへ遊びに行っていました。特に、初めてふたりでデートした夏の東京ディズニーリゾートへは毎年必ず行っていましたが、付き合って3年目のこの時は私が仕事が立て込み「会えない」と拒否していました。が、彼が「どうしても休んできてほしい」と何度もいうのでなんとか仕事に都合をつけて休んで会いに行きました。
いつもどおり空港に迎えに来てくれて、いざ東京ディズニーリゾートへ。「ミラコスタの前通るからぐるっと回ってみてみる?」と言われたのでふたつ返事でホテルミラコスタへ。ちょうど結婚式の前撮りか何かで幸せそうな新郎新婦を見かけました。ホテルの入口に近づくと彼は何を思ったのか車を止めました「こちらでご宿泊ですか?」「はい」ドアマンと彼のやりとりに思わず「えー!!」と叫んでしまった私。ドアマンたちのにこやかな笑顔が忘れられません。ロビーに案内され、彼がくるまで(ほんとにここに泊まるの?)と半信半疑でしたが、一緒にフロントに行って手続きをしてなんだか実感してきたのをいまでも覚えています。その足で東京ディズニーランドのショーを見ながら食べられるレストランを予約してくれてました。ホテルにレストランと驚きすぎて、この日はアトラクションのほとんどがゆっくりできるものに乗りました。
1日たっぷり遊んで楽しんで、ホテルミラコスタへホテルへ戻っても興奮がおさまらず、ふたりでビデオカメラ片手にホテルの探索へ。どこを見ても素敵すぎて、そのうち閉園した東京ディズニーシーの掃除や点検で回っているキャストさんを見かけて廊下の窓に張り付いて彼とみていいました。部屋はポルトパラディーゾの港と船が見える窓がふたつあるところでした。ホテル探索後それぞれお風呂に入り、部屋でくつろいでいた時に彼がなんだか部屋の中をウロウロソワソワしていたので「子どもが興奮してるみたいやで」と大笑いしていると意を決したのか「ずっと一緒にいてください。結婚してください」とプロポーズされました。思ってもいなかったのでほんとにうれしくて泣きました。
プロポーズといえば指輪ですが、私も彼も普段から指輪をしないのを知っているので、ネックレスを婚約指輪の代わりにくれました。その2年後、関西からのゲストも来やすいこともありヒルトン東京ベイで式と披露宴をあげました。今年で結婚5年目、ふたりの子供にも恵まれて父と母になりました。
ジャスミンさん (20代・女性)
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