光るカバン、ちょっと奇妙でロマンチックなプロポーズ。
僕のプロポーズの計画。まず、場所は南伊豆の海辺。ここは付き合ってから毎年訪れるふたりのお気に入りの場所でした。考えていた流れは、夕食後海辺の散歩に連れ出し、波の音を聴きながら事前に準備しておいた婚約指輪を渡す。そこでサプライズ演出。暗い夜の海辺で、カバンの中に小さなライトをいくつか忍ばせ、カバンを開くとライトに照らされた指輪が見えて、プロポーズ! というものでした。
用意周到で臨んだはずの計画だったのですが、実際はどうだったかというと......。夕食後に予定通り海辺の散歩に出かけたまでは良かったのですが、海辺に着くと、爆音でダンスミュージックを流しながらお酒を飲むグループや花火を楽しむ人たちが大勢おり、あえなく断念。そのままとぼとぼと宿へ。しかしなんとか暗くした部屋の中でプロポーズしようと思い、カバンの中でライトを点灯したところ、用意したカバンが麻製だった為、ライトの光がところどころ木漏れ日のように漏れ、なんとも不思議な光輝くカバンに。自分の計画力の無さに呆れる中、タイミング良く窓の外からアコースティックライブの演奏が聴こえてきました! 心地良いBGMに後押しされ、奇妙な光るカバンを手に彼女の元に行き、渾身のプロポーズ。
プロポーズの言葉ははっきり覚えていませんが、プロポーズした時の彼女の喜びの表情と、直前の光るカバンを見た時の怪訝そうな表情は今でも忘れられません。計画通りにはいかなかったけど、本当に一生に一度の良い思い出です。
名無しさん (20代・男性)
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