流れ星とバラの花束、彼の優しさに包まれて。

 付き合って3年半になった頃、妊娠が発覚してバタバタ。「プロポーズもなく結婚するんだなー」と、描いていた結末は現実とは違うんだと噛み締めていました。そしてつわりも落ち着いて彼の親にも報告しに行き、彼が帰りに「久しぶりにゆっくりドライブにでも行こっか」と言ってくれて少しドキドキしながら新鮮な気持ちでドライブに行きました。

 着いた場所は、付き合う前に一度連れて行ってくれた彼の実家の近くにある海でした。田舎なので明かりも少なく、とても星が綺麗に見える私のお気に入りの場所でした。「またいつか行きたい」と言っていたのでとてもうれしかったです。けれど、まさかの星が全然見えなくて、しかも冬で寒く、外にいるのもつらいくらいの気温。なのに彼はなぜか半袖でした(笑)。限界がきて、車に戻ったら彼が星出てきたよ! ともう一度私を外に連れ出しました。体温も下がって「お腹の事も考えてよ!」と正直少しイラっとしてしまいました(笑)。すると本当に星が出てきていました。「やっぱりこの場所好きだな~」と話していたら彼が「やっぱり寒いから上着着てくる」と車に戻って行きました。

 すると流れ星が流れて「やばい! 流れ星きた!」とひとりではしゃいで、後ろを見たら、彼が跪いてバラの花束を持っていました。状況を飲み込めていなくて、とりあえず花束を受け取って「なにこれ~!」と照れて笑ってごまかしていたら「結婚してください」と言われました。よく見たらカードが入っていて《世界の誰よりも愛しています。》と書いてあり、それを見た瞬間ブワっと涙があふれて号泣しました。

 今まで好きと言われたことも全然なく、恥ずかしがり屋の彼が照れながらプロポーズしてくれたこと、頑張って手紙を書いてくれたこと、シチュエーションを時間をかけて頑張って考えてくれたこと、全てがうれしくて彼の頑張りを考えたら涙が止まらなくなっていました。「泣きすぎ~(笑)」と優しく抱きしめてくれた時、「これからはお腹の子も含めてもっと大事にするから一緒に頑張ろうね」と言ってくれました。

 彼の優しさは付き合う前から変わらず、私のことだけを一途に想っていてくれました。こんな私と結婚してくれたことにとても感謝しきれません。無事4月の私と1日違いの誕生日に元気な男の子が産まれ、「優しくて大好きな彼」から家事も子育ても手伝ってくれる「頼りになる大好きなパパ」になり、とても幸せな毎日を送っています。

のめさん (20代・女性)

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