プロポーズ最中になぜか横槍、ドキドキの1日。

 彼女と出逢ってからちょうど1年の記念日。プロポーズはディズニー好きの彼女がずっと行きたがっていた東京ディズニーランドのシンデレラ城の前と決めていました。そしてどうにかしてシンデレラ城の前でふたりきりの状況を作りたいと考えていました。初めてふたりで行った東京ディズニーランドで、彼女に最高に喜んでもらえるプロポーズにするために婚約指輪、花束、ガラスの靴など他にもたくさん準備をして行きました。

 夜のプロポーズまでの間、カバンの中に婚約指輪と花束とガラスの靴を入れたまま遊ばないといけないため、カバンがパンパン。そんな状態でアトラクションに乗ったりしていたので、プロポーズをすることがバレないかずっとドキドキしていました。しかし、パンパンなのは「上着を入れているから」と言ったり「血液型がA型で心配性やからタオルとか飲み物を入れている」と言い訳していました(実際に少し入れていました)。それだけではなく、プロポーズをすることに何日も前から緊張。当日も今までの人生で一番というぐらいの緊張で手も冷えきって、手をつないでいる時に何度も心配されていました。なので「手が冷えきっているのはジェットコースターが怖いのと少し寒いから」と言い訳していました(実際にジェットコースターは苦手で肌寒かったので嘘ではありません)。

 シンデレラ城の前でふたりきりの状況を作るためには、ショーの観覧指定席の抽選に当選するしかありませんでした。今となってはもし落選していたらどうなっていたか想像するのも嫌ですが、一生に一度のプロポーズを成功させたいという願いが通じたのか見事当選。そのままなんとかプロポーズに気づかれないままショーの開場時間を迎え、会場に入って指定席に座ってから目をつぶってもらいシンデレラ城の前に連れて行きました。そして近くにいたキャストの人に動画を撮ってもらうようにお願いをしてプロポーズをしました。しかし、思いを伝えてる時に動画を撮ってくれているキャストの人がいきなり話しかけてきたのです。「何やこんな大切な時に」と思ったら僕の携帯に電話がかかってきて動画が途中で切れてしまったということでした。ちゃんと謝り、仕切り直して「一生笑顔に幸せにできるように頑張るからこれからも一緒にいてほしいです。僕と結婚してください」と彼女に気持ちを伝え直しました。プロポーズはなんとか成功し、彼女も泣いて喜んでくれてひと安心しました。

 プロポーズが終わってから彼女に気づかないふりをしてくれてたのか聞いたところ、気をつかっているわけでもなく本当に気づいていませんでした。カバンがパンパンだった理由も手が冷え切っていた理由も伝えたところすごく笑っていましたが、そこまでしてくれたことに本当に感動したと言ってくれました。プロポーズをするまでドキドキだらけの1日でしたが、ハプニングがあったからこそふたりにとってより思い出に深く残るおもしろく幸せなプロポーズになりました。

ユミフマサフさん (20代・男性)

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