記念日のお祝い、隠していた花束と指輪。

 出会いは共通の友人からの紹介でした。私は出張が多く、交際後も月1,2回程度しか会えない時もありましたが、その分会う度に新鮮さがあり、徐々にふたりの仲も深まっていきました。

 結婚を決めたのは、私の海外出張を彼女に伝えた日。1か月半ほどの出張だったのですが、イタズラ心から彼女に3年海外に行くことになったと嘘をついたのです。嘘だとすぐ見破られるかと思いきや、彼女はポロポロと涙をこぼし何も言わなくなってしまいました。あわてて冗談だと伝え、彼女も安心した様子でしたが、彼女がそこまで自分のことを想っていることを改めて思い知らされ、彼女と一生ともにいたいと結婚を決意したのです。

 プロポーズは、前々日まで海外出張だったため、出張中にレストラン担当者とメールでやり取り。帰国後すぐレストランに向かい、担当者と打ち合わせをしました。当日、彼女には海外出張で長い間会えなかった埋め合わせ+交際記念日としてレストランのディナーに誘いました。美味しい食事とお洒落なレストランの雰囲気に彼女もご満悦の様子。食後、スタッフからチャペル見学を提案され、スタッフの案内で移動。控室などレストランウェディングの概要を説明されながら最後にチャペルへ向かいました。スタッフから「ここから先は新郎新婦の気持ちになってふたりでお進み下さい」と促されふたり貸切でバージンロードを進み、祭壇の前へ。そこで祭壇横に隠していた花束を「記念日おめでとう」と渡し、彼女が見惚れている間にさらに指輪を取り出して「僕と結婚しよう」と単刀直入にプロポーズ。 彼女は記念日のお祝いだと思い込んでいたため、いきなりのプロポーズに驚きを隠せない様子でしたが、ひと呼吸置き「こちらこそよろしくお願いします」と快諾の返事をくれました。

 出張が多い生活に変わりはないですが、帰宅すると温かいご飯と暖かい笑顔で「おかえり」と迎えてくれる妻と幸せに過ごしています。

さとぴーさん (20代・男性)

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