幸せいっぱい。でも、1本足りなかったバラは......!?

 私の28歳の誕生日が平日だったため、前倒して土日でお祝いしてもらう事になりました。待ち合わせをして一緒に電車に乗り、着いたのは六本木駅。「一度は泊まってみたい!」と前から言っていた憧れの某高級ホテルに入り、部屋に案内されるとあまりの広さにビックリ! スイートルームでした。ディナーはホテル内のレストランで。バースデーケーキとピンクの可愛い花束を貰ってウキウキしながら部屋に戻ると......、大きなバラの花束がっ!! 28本......、歳の数だけのバラの花束なんてうれしすぎる! と感動しました。さらに「花束繋がりで......」とバカラの花瓶を誕生日プレゼントと渡してくれました。

 幸せいっぱいで夜景を見ていると、彼は改まって「結婚して下さい」とストレートなプロポーズ。「ホンモノは自分で選びたいだろうから...」とグレーの小さな箱を渡してくれました。開けてみるとシルバーに私の好きなピンクの石が入った指輪が。初めて作ったというその指輪はお世辞にも上手とは言えないけれど彼の一生懸命さがとても伝わって、かけがえのない愛しい物になりました。私は大きく頷いて「はい。よろしくお願いします」

 この話には後日談があり......。誕生日当日の朝「誕生日おめでとう。帰ったらバラの数を数えてみてね」と彼からメールが。「何度も数えたけどな」と思いながら数えると、あれ......? 27本しかないのです。そして私が出した結論は「まだあの日は27歳だったしな。そういえば27日だった! そこで揃えてくるとはすごい!」と、これから起こる事を何も想定せずにスッキリして仕事へ向かいました。帰ってくると私宛に荷物が。開けてみると......、バラの花1本と焼菓子が! メッセージカードには「誕生日おめでとう。28本目のバラを送ります」こんなサプライズのまたサプライズと、どんどん続くドラマの様な出来事が自分に起こるとは思っていませんでした。

 本当に忘れられない幸せな28歳の誕生日になりました。あれから7年...ふたりの子供も授かり幸せに暮らしています。家にはあの日もらった花瓶に、お花が毎日飾られています。

ゆうさん (20代・女性)

■「みんなのプロポーズ」著作権について
本記事の著作権はアニヴェルセル株式会社に帰属いたします。
■2次利用について
2次利用のご希望は「みんなのプロポーズお問合せ先」までお願いいたします。