夕日に浮かぶ世界遺産の街並みを眺めながら。

 2度目のスイス旅行でのことでした。観光で市内を回った後の夕方、「ベルン大聖堂に行こう」と言われ、到着。けれど、もう時間外で「入れないね」とふたりでがっかりしていたところに見回りの人に遭遇しました。「どこから来たの?」と聞かれ「せっかく日本から来たのなら閉館したけれど、少しだけ入っていいよ」と案内されました。

 後から聞いたところ、その人は友人(彼はスイス生まれなので)の親だったそうで、全て計画していたみたいです。中に入るとちょうど夕陽がきれいな時間帯とのことで、展望台にも登ぼらせてくれます。かなりキツイ階段だったけれど、登り上がると夕陽に照らされた街とその向こう側に見えるアルプス山脈の絶景、鳥たちのさえずりに感動。展望台からは、スイスの首都で世界遺産のベルン旧市街地と市内の全てを360度見渡せたのです。さらに、なぜかテーブルと椅子と真ん中にバラとシャンパンがあってビックリ。彼の方に振り向くと跪いて「君は僕の人生で一番のベストフレンドであり、最良で最愛の女性、こういう出会いは2度とないと確信している。だから一緒に一生を添い遂げて欲しい」とプロポーズされました。その後、街中に鳴り響く大聖堂の鐘を特別に鳴らしてくれました。

ともえさん (30代・女性)

■「みんなのプロポーズ」著作権について
本記事の著作権はアニヴェルセル株式会社に帰属いたします。
■2次利用について
2次利用のご希望は「みんなのプロポーズお問合せ先」までお願いいたします。