世界の友人がリレーで運んでくれた私の宝物。

 旦那はアメリカ人。彼がプロポーズしようと思い立ち、NYに住むお母さんの婚約指輪を郵送してもらったのが11月だったそうです。東京で受け取り、ニュージーランドに住む友だちのジュエリーデザイナーJ君にこっそり郵送してリフォームしてもらっていました。

 12月半ばに彼が北欧ひとり旅に出発し、その後クリスマスにイスタンブールで落ち合う予定でした。ところが、年末で国際郵便が遅れ、彼が出発するまでにニュージーランドから指輪が届かなかったのです。慌てた彼は指輪をトリニダード人の友人A君の家に転送。ところがその友人も帰省してしまったため、カナダ人の友だちD君にA君の家の前で郵便屋さんを待ってもらうことに。どうにか受け取ったD君は郵便物を中身がわからないようにラッピングし、同じくカナダ人のB君に渡します。B君は私をなんとか忘年会に誘い出し、「イスタンブールに友だちがいるからお土産を持って行ってほしい。お菓子だから手荷物で持って行ってね、C(旦那)にはもう話してあるから」と、小さな紙袋を渡しました。

 何も知らない私は、手荷物に紙袋を入れ、開けてみようとも思わずにイスタンブールへ。夜中に彼の待つホテルに到着し、私がシャワーを浴びている間に彼は指輪を取り出しポケットへ。「朝焼けを見に行こう」と早速タクシーでホテルを出て、誰もいないガラタ橋へ訪れたのです。そして「出会った時からこんなにしっくり来る人は他にいないと思っていたから、I want you to be my wife!」 とプロポーズされ、ビックリして指輪を受け取った時には、まだ何も気付いていない私。その後「指輪、持ってきてくれてありがとう」とニヤニヤしながら言われてもまだ何のことかわからなかったのですが、話を聞いて大笑い。手荷物検査のX線で気付かなくて良かったね、なんて言いながら、友だちみんなにメールで感謝の報告。

 こんなに世界中を巡って、世界中の友だちがリレーで運んでくれた小さな指輪は私の宝物です。

Kaolucciさん (30代・女性)

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