いつも私が決めていたデート予定。あの日以外は。

 付き合ってからのデートの予定は、ほとんど私が決めていました。しかし、あの日だけは違ったのです。

 あるデート帰りの駅改札口で「今度1泊で出かけたいんだけどいいかなぁ?」と言われ、「どこへ?」と聞くと指さして「あっちの方......」と場所を教えてもらえず当日に。ホテルで食事ということだけは聞いていたので、一応オシャレをして彼のお迎えを待ちました。すると彼もスーツ姿で、今までに見たの事のない髪型にセットされていてビックリしました。車の中では彼の緊張が伝わってきて、落ち着かない雰囲気になりました。ホテルに着いたらフロントを通り過ぎて、そのままエレベーターへ。そして、最上階のボタンが押された瞬間どこへ向かっているのかに気付いた私は、急に緊張してきたのです。お部屋へ案内されて入ると、予想通りのスイートルーム。ただただテンションが上がりました。バルコニーからの夜景はとても綺麗で感動しました。私はホテルのレストランで食事をするのだと思っていたのですが、お部屋のベルが鳴りホテルの方がワゴンを押して入ってきました。お部屋で食事だったのです。テーブルセッティングをしてもらい、乾杯の飲み物まではホテルの方が注いでくれました。その後は、フルコースの順番に自分たちでワゴンから出すという感じでした。

 そして、デザートを彼がワゴンから出して私の前に置きました。すると、プレートに「Will you marry me?」と書かれていたのです。すると彼が、今までの出会いからいろいろな場所へ行ったことなどを話しはじめたので私は黙って聞いていました。そして、最後に「結婚して下さい」と言ってもらい、私は「よろしくお願いします」と答えました。彼がこのシチュエーションでプロポーズしてくれた事に驚き、やる時はちゃんとやってくれる人なんだなぁと改めて思いました。彼の知らなかった一面を見られたことにも感動してうれしかったです。

 次の日は朝食を食べた後すぐに帰り、私は午後から仕事へ行きました。職場では、プロポーズされた話をして私のテンションは上がりっぱなしでした。全く想像もしていなかったプロポーズのシチュエーションにとても感動し、幸せな時間を一緒に過ごせたことを彼に感謝したいと思いました。

ゆかさん (30代・女性)

■「みんなのプロポーズ」著作権について
本記事の著作権はアニヴェルセル株式会社に帰属いたします。
■2次利用について
2次利用のご希望は「みんなのプロポーズお問合せ先」までお願いいたします。