期待が外れ日常へ戻ろうとした時、涙あふれる感動のひと言。
同じ職場で既に同居生活をしていた私たち。お互いの両親にも顔を合わせた1カ月後に子どもを授かりました。「ほんとに?」目をまるくして喜んだけれど、毎日朝から晩まで顔を合わせているからこそ特に結婚の話も今までしませんでした。ましてやプロポーズの言葉なんて。だけど、授かってから1カ月後には私の誕生日。もしかしたらと気持ちを大にし、毎日楽しみにしていたのです。
ですが、誕生日当日には仕事で休みが取れず、前日にお祝いしてもらうことに。彼が予約したホテルへ行き、いつもと雰囲気の違う場所でのディナー。食事の楽しみもあるけれど「もしかしたら今日?」と期待を大にしていました。食事のコースが終わった後、ケーキが自分の前へ。すると彼から「お誕生日おめでとう」とプレゼントが。開けてみると期待していたモノではありませんでした。「え? あの言葉は? 指輪は?」結局なにもないまま自宅へ戻ったのです。
その間も私は「これからふたりでやっていけるの?」と不安な気持ちでいっぱいでした。自宅に戻ってからはいつものように、お風呂に入り、着替えてソファーに座ってテレビをみていました。お祝いされた自分から日常の自分に戻っていく時間でした。
日付が変わり0時になった瞬間、隣に座っていた彼がソファーからおり指輪をポケットからだし「結婚してください」とひと言。私は一瞬「何を言っているのだろう?」と思いました。が、彼が持っている指輪を見た瞬間感動して涙が溢れました。私は涙を一生懸命にふき「はい」と答えハグをしたのでした。25歳の誕生日になった瞬間の出来事でした。
りんちゃんさん (20代・女性)
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