指輪を見て涙が止まらなかった、幸せなジャージ姿の私。

 その日は私が地元で飲み会の日。彼も地元に来てくれました。来る前LINEで「いい天気だから、砂沼広域公園散歩しに行こうか?」と珍しく彼から提案が。何の疑いもなく「イイよ! 飲み会の前に運動したいし」とやる気満々でジャージに着替えた私。しかも私だけジャージ(笑)。彼が到着し、一緒に公園へ。彼が「高級和菓子もらったから後で食べよう!」と、紙袋を持ったまま30分歩き、途中、陽の当たる池のほとりに座りました。「さて、ここで食べようか」と彼が紙袋を開け始めると、中から桐箱が出てきます。「本当に高級そうだね! なんだろ~」とワクワクしながら待つ私。その中から更に真っ白い陶器の入れ物が出てきてました。

私「歯の模型みたーい」

彼「じゃあ典子が開けてみて」

 ――キラーン!! 指輪が輝いているのを見て、私は一瞬で意味が分かり涙があふれました。「大切にするよ、結婚しよう」「もちろん!お願いします!」予兆が全然なかったので、結婚を考えてくれていたことも、この指輪を密かに準備していたこともいろいろなことを考えただけでうれしくて驚いて涙が止まりませんでした。

 しかし、なんで私はジャージを着てしまったのだろう......。それにハンカチも何も持っていないので鼻水を服で拭く始末......。その姿をいいネタを掴んだぞとばかりに写真を撮る彼。こんなことなら少しは予兆があっても良かったのかもと思いました。

おじゃまたくしさん (20代・女性)

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