日本一の星空の下、ふたりで見た流れ星と大切な言葉。

高校のクラスメイトだった彼と私は、たまたま同じ大学へ進学。学科は違えど、時々ふたりで飲みに行く仲でした。大学1年の時、彼氏のいなかった私に「30まで結婚してなかったら、俺がもらってあげるね!」とふざけて言った彼。私のことが好きなのかなと思いつつも、全くそんな対象に見ていなかった私は、「絶対それまでに結婚してる!」と言い返していました。彼は、「いーよいつか絶対ちゃんと告白するから!」と。その後の大学時代は、お互い彼氏彼女がいました。

 時は流れ......、ふたりは大学を卒業。あっという間に社会人3年目に。真面目で誠実、何かあると必ず気にかけてくれる彼の優しさに、いつの間にか私も惹かれ......、彼からの本当の告白。出会って9年目にして、私たちは付き合うことになったのです。彼の片思いが実り、長くて想ってくれていたことに、私もうれしく、感謝の気持ちでいっぱいでした。

 付き合って1年の記念日、星が大好きな私のために、日本一星が綺麗と言われている長野県阿智村に連れて行ってくれました。仕事柄なかなか休みが合わないので、勤務後の夜に彼の車で急いで長野へ出発。着いたのは23時頃。急いで近くのキャンプ場へ行き、寝転んで星が見える場所を確保しました。星が綺麗なところでは、流星群の時期ではなくても流れ星が見えることがあります。私は「絶対に流れ星を見る!」と意気込んでいました。それくらい、本当に綺麗な星空でした。1時間ほど経ち、そろそろ24時もまわるので引き上げようとしたその瞬間「あっ!!」ふたりで同じ流れ星を見ました。「見れたね! ふたりで見られて幸せ!」と話す私に、「この時に言いたくて、俺も流れ星待ってたんだけど......、○○○と家族になりたい、絶対に大切にするし、幸せにするから結婚してほしい」と。驚きと感動で涙がでました。もちろん、「私も、絶対に幸せにします」と答えました。

 宿に帰ると、机の上に指輪と手紙が。再び感動と幸せで胸がいっぱいになりました。一番うれしかったのは、手紙です。星柄の便箋に書かれていた言葉です。2枚ありました。1枚目「○○○を一生、幸せにするために生きることを誓います」2枚目「○○○と一生、幸せになるために生きることを誓います」。ぱっとみて「同じのが間違って2枚入ってるよ」と言おうと思った時、1枚目と2枚目の意味の違いに気付きました。彼は、約束を絶対に守ってくれる人です。この誓いの言葉も、絶対守ってくれるに違いありません。本当にこの人と一生幸せになりたいと思い、涙が一気にあふれた瞬間でした。

 それから9ヶ月後、入籍。入籍した当日に、お互いの家族、ふたりのクラスメイトや担任の先生など、大好きな人たちに囲まれて、無事、挙式、披露宴をあげることができました。たくさんの方々に支えてもらいながら、幸せ、笑顔いっぱいのふたりの毎日です。

しーさん (20代・女性)

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