彼が叶えてくれたのは、高校生の時から12年越しの夢。

 付き合って12年。高校1年生からの付き合いで、同棲を始めて3ヶ月。彼から「12年のお祝いでお台場に行こう!」から始まった今回の旅行。実はふたりでお台場に行くのは初めてでした。記念日当日は友だちの結婚式のために私は京都に行っていたので、その次の週にお祝いすることになりました。

 楽しみで仕方なかったあの日。朝はのんびり、お昼頃に着いてお台場でショッピング。次の日は、相手の全身コーディネートを考えてプレゼントしたものを着てデートする予定だったので、お互いに服を合わせながら、普段相手が着ないような服だったり着てほしい服だったり。選ぶのが楽しかったです。

 あっという間に夜になり、宿泊したホテルに隣接されたアニヴェルセル東京ベイのレストランでディナー。(後から知ったけれど隣接なんてウソ。レストランの招待状もわざわざこの日のために作ってくれたものだそうです)スペシャルディナーのメニューに【記念日を祝うお肉料理】と書かれていて「デザートじゃなくてお肉で祝うんだね!」と思わず笑ってしまいました。窓からはチャペルが見えて、夕暮れ時で、素敵な景色の中、ふたりで大好きなビールで乾杯。食べ始めてすぐに「うちらは食べるのが早いからゆっくり食べよう!」と言われて「いや、彼が早いだけなんだけどなー」って思いつつ、今日のことや今までの12年間の想い出話。とても楽しく時間があっという間に過ぎていきました。

 デザートの前。彼が『トイレに行ってくる』と言って席を立ってから何分待ったかな? 朝から便秘と言っていたし、あまりにも遅いから「お腹壊してるのかな、大丈夫かな」と心配していた時、お店の方が「デザートです!」と蓋つきのお皿を持ってきました。「え? まだ彼が戻ってきてないのに」と、その蓋を開けてもらってビックリ。「チャペルで待ってるね」と、彼からのメッセージカードでした。後ろを振り向き「え? チャペルってあのチャペル?」何も説明はなく、ただスタッフさんの満面の笑みに「え? え?」と戸惑いながら、この人の後をついていけばいいのかな? と数歩先を歩き門を開けてくれたスタッフさんについていきました。

 階段を登って扉。人がいなくなり、そのまた扉を開けると......、バージンロードの先に大きい花束を持ったスーツ姿の彼が! 思わず出た言葉が「え? なにしてるの?」って。彼がものすっごい笑顔で、ちょいちょいと手招きするからひとりでバージンロードを歩きました。産まれて初めて歩く憧れの場所。訳もわからずもう彼しか見えてませんでした。花束を渡され、お手紙を読んでくれました。この時もまだ実はプロポーズされるなんて思ってもなく、ただただ「12年のお祝いってすごいなあ。大好きなミスチルが流れてる」なんて思いながら聞いていると「結婚しよう!」と。その時初めて自分がプロポーズされていることに気づきました。「うそ?」と2度ほど聞いてしまいました。そうしたら本当に指輪が出てきて、それも大好きなYolk's Candyのエンゲージリング。彼が「右かな?」って言うから「左だよー!」と言って、左手薬指にキラキラ輝く指輪が。自分の左手薬指に指輪をする日が来るなんて。驚きのあまり、涙が出ませんでした。

 スタッフさんがふたり出てきていろいろと説明をしてくれて、写真を撮ってくれました。これも彼の要望だそうです。想い出が形に残りました。実感が湧いてきたのか「私、本当に大好きな彼と結婚できるんだ。高校生の時からの夢が叶うんだ」と、左手薬指を見ながら、本当に幸せで涙があふれてきました。幸せの余韻に浸りながら、レストランに戻ろうと二重扉を開けると......、そこにはたくさんの、本当にたくさんのスタッフさんたちが出迎えてくださいました。階段を下りながら「本当の結婚式みたい」と感動しました。これには彼もビックリしていました(笑)。集合写真も撮ってくれたので、写真の出来上がりが楽しみです! レストランに戻るとデザートが。そこには「おどろいただろ!」と彼からのメッセージ。彼らしいな、と、最初から最後までとってもとっても最高に素敵なサプライズプロポーズでした。

 スペシャルディナーのあとは観覧車に乗り、次の日はお互いにコーディネートした服で、エンゲージリングをして、デートしました! 

 後日談として「会社の飲み会で帰りが遅くなるって言ったあの日、本当はここに来て打ち合わせをしてたんだ。お酒は飲まないからわざわざ地元に帰ってきて立ち飲みバーで飲んで酔っ払って帰ってきた」とか「京都から電話かけてきた時、お台場にいたからあの時はビビった、一緒に住んでるからバレるんじゃないかバレてるんじゃないかとハラハラしてた。けど鈍感でよかった」と笑われたり。「打ち合わせでお台場に来ていたの、ふたりで来る前になんかごめんね」と謝られたり(笑)。「当日は、食べるの早いからゆっくり食べよう、と言ったのはいろいろと準備と時間が決まってたからだよ、席もトイレが見えないようにチャペルに行くのが見えないように考えてあるんだよ」と、裏話が聞けて楽しかったです。本当にありがとう。まさひろ大好きだよ。こちらこそ、これからもずっと私の隣にいてください。ひかりより。アニヴェルセル東京ベイの皆様も本当にありがとうございました。

ひかりさん (20代・女性)

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