OKならポテコを左の薬指にはめなさい。

私の誕生日の前日、初めてデートした江の島へ連れていってくれました。水族館や海など思い出の場所を巡り、フレンチのディナーを予約してくれていました。付き合って3年も経っていたし、年齢も年齢なので少しは期待していたのですが、何もなく帰宅。誕生日当日は仕事だったため、さっさと寝る準備をして布団に入りました。

 いつもならすぐ寝る彼が、眠らずにリビングに行って私を呼びます。「こっち来てー」「何? 眠いから寝たい」しかし彼は引き下がらず私を呼びます。渋々リビングに行くと表彰状と書かれた手紙とお菓子のポテコを渡された。その手紙には長々と今までの彼からのアプローチや付き合ってからのことが書かれていました。そして最後に「私の奥様になる権利を授ける。OKならポテコを左の薬指にはめなさい。俺と結婚してください」と書かれていた。私は笑いながらもうれしくて泣きました。それと同時に本物の婚約指輪を渡されました。当時宝石店に務めていた私に渡すエンゲージリングは、探すのにとても苦労したと思います。でも、私好みの素敵なエンゲージリングでした。しかし、最高の思い出の瞬間が、寝る前のパジャマ姿に髪の毛ボサボサのどすっぴん。さらに江の島まで行ってるのに「なぜそこじゃない!」とふたりで大笑いしたプロポーズでした。

 そしてそれから1年弱が経った今日。6月8日。結婚式を無事に挙げました。感動もしたけれど、私にとっては詰めの甘い彼らしい、とても笑えるプロポーズでした。

えりりんさん (20代・女性)

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