サプライズできない彼が、一生懸命してくれたあの日。

出会ったのは大学時代、12月6日が記念日です。今までの記念日や、デートなどの企画はほぼ私が行い、私の誕生日ですら自ら計画する年もあるくらい企画することが苦手な彼。

 プロポーズの日は一緒に暮らしはじめて約2ヶ月が経った頃。5年4ヶ月記念の4月6日でした。昼間は、近所で有名なお花見スポットでふたりでお花見をし、夜になって家で私が家計簿をつけ終わり、次の日の準備をしようと思って少し急いでいた時です。突然改まった様子の彼に「今日はなんの日か知ってる?」と聞かれました。普段そんなことを聞かれないので「突然なんだ?」と思いながらも「5年4ヶ月だね」と答えました。すると彼は「そう、それもあるんだけど、今日はゆかりが生まれて999日なんだよ!」私は「そうなんだ! よく調べたね!」と言いながら、なんとも微妙な数字だったのでちょっと笑ってしまいました。そして「いろいろな記念日を一緒に過ごしてきたね。これからは夫婦として記念日を迎えてください」と背中の後ろに隠していた婚約指輪の箱を取り出して、指輪を見せてくれました。

 プロポーズの最中から、彼から緊張感が伝わってきて感動するかと思いきや、彼がプルプル震えているの姿を見て逆に面白くなってしまい「大丈夫? うんうん。頑張って」と、励ましながら「これからは夫婦として記念日を迎えてください」の言葉を聞き、すぐに「よろしくお願いします」と答えました。

 後から彼に聞いた話では、私たちの記念日や誕生日は夏、秋、冬にあり、春に記念日がないため、私が軽い気持ちで「春に記念日が欲しい」と言ったことを覚えていたらしく、春にプロポーズをしてくれたそうです。春にしようと決めたものの、その日にちを、どうしようか悩んでいた彼。インターネットで検索して考えている時に生まれてから○○日を計算できるサイトを見つけ、たまたま「春&ふたりの休日&日にちの記念日」が揃ったのが私が生まれて999日の4月6日だったとこのと。指輪を注文にいったのが3月で刻印などする場合、本来ならプロポーズの日に間に合わない時期でしたが、ホワイトデーの時期に被っており通常よりも稼働率が高かったそうで、間に合ったとのこと。そんなこと黙っていれば良いのに、そんなエピソードまで教えてくれるところも彼らしく、普段からサプライズができない彼が一生懸命頑張ってくれたことがとてもうれしかったです。

ゆかりさん (20代・女性)

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