サプライズは失敗。だけど一生の思い出。

付き合って1年、クリスマスにUSJに行きました。いつも大きいカバンは持たない彼ですが、その日は少し大きめのカバンでした。「ショーを見る時に敷くタオルを持ってきたよ」って言う彼。でもちょっと怪しい……(笑)。付き合う前に行った花火の時も、そういえば敷くもの持ってきてくれたことあったな、なんて懐かしく思っていました。

 カバンのことはすっかり気にせず楽しんでいた私ですが、サンタさんに会えるイベントでクリスマスカードをもらいました。私のバッグが小さかったので、彼のカバンに入れてもらうことに……。彼がモタモタしていたので「手伝うよ」ってカバンを持ったら、少しだけ見えてしまったのです! あのブルーの箱が。心の中で「あっ!」と叫んでしまったけれど、とっさに知らないフリ! 見てしまった罪悪感と、いつプロポーズしてくれるのかなっていうドキドキ感。「きっとふたりきりの帰りの車の中かな」って思っていました。

 寒い中、ブランケットの下で手をつないでクリスマスのショーを座って見ていました。クリスマスムードに浸りながらツリーの点灯の瞬間を楽しみに待っていました。花火が上がってツリーが点灯した瞬間、右手に四角いものが! びっくりして彼の方を見ると「結婚しよう!」って笑顔の彼。もちろん私の答えは「はい!」でした。憧れていたティファニーの箱を開けてくれる彼。パカッと開けた時「あれ? 指輪がない!」蓋の方が大きかったので間違えて逆さまに開けてしまったのでした。

 いろいろとアクシデントはあったけれど、プロポーズがうれしくてうれしくてツリーをバッグに指輪ポーズで沢山写真を撮って帰ってきました。帰りの車の中で「あの時気づいてたよね」って彼が聞くので、正直に「うん、気づいてた」って言いました。本気で悔しがる彼の横顔に思わず笑ってしまいました。彼にとってはサプライズ失敗かもしれないけど、一生の思い出に残るサプライズになりました。結婚して4年経った今でも、あの時のことを思い出して時々ふたりで笑って話します。

miki_takachanさん (20代・女性)

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