嘘をついてまで手に入れた、手作り時計に込めた想い。

職場が同じで、同棲する際に親との挨拶も済ませていたので、正式なプロポーズもなく結婚の話が進んでいった私たち。このままプロポーズがないことに文句はなかったのですが、一度は体験してみたかったなぁと思っていました。

 そんな状態で結婚式当日を迎え、アニヴェルセルのカフェで2次会も終わろうとしていた時のことです。彼は私たちのために集まってくれた友人たちに最後の挨拶をする前、ふたつの文字盤がある手作りの腕時計を取り出しました。会社でも家でもお互いの行動が分かっているつもりだったのですが、彼は、社外の打合せと嘘をついて会社を休み、手作りの腕時計を作るために県外へ行っていたそうです。そして、こう続けました。

 「この時計のように、どちらかが少し疲れて止まってしまった時は、電池を交換して動き出せるまで、もう片方が支えていこう。もし、2つとも止まった時は一緒に休んで、それから一緒に動き出そう。動いている時はもちろん、止まってしまった時も含めて、楽しい時、悲しい時、うれしい時、苦しい時……、どんな時もいつまでも、同じ時間を共有し、一緒に刻んで欲しい」

すーぴーさん (20代・女性)

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