彼が全て叶えてくれた、理想以上の思い出に残るプロポーズ

周りの友だちがどんどん結婚していく中、私は彼に「いつなの? 早く結婚したいなぁ」とよくせがんでいました。1年記念日にプロポーズを期待していましたが「まだまだしないよ」と言われ落ち込む私。が、運命の日はその2ヶ月後にやってきました。

 2014年12月21日私の27歳の誕生日。東京ディズニーランドへ行きました。元々11月に予定していたのですが、風邪をひいてしまい延期にしたのです。大好きなクリスマスムードの東京ディズニーランド。いつもは疲れて早く帰りたがる彼ですが「今日は君の誕生日だから遅くまでいようね」と言ってくれていました。ディズニーに行く時は、いつもお揃いの服を着て、お揃いのカチューシャや帽子を被る私たち。この日も勿論お揃いコーディネート。しかしながら、いつものディズニーデート。誕生日だからといって特に特別感はなく、ごく普通にパレードや乗り物を楽しんでいました。誕生日プレゼントは既に前日に貰っていたので、特に期待することもありませんでした。

 そして夜になり、いつもなら「早く帰ろう」と言い出す彼はまだまだ帰りたくなさそうです。私の誕生日だから「きっと私が帰ろうと言うまではいてくれるのかな?」なんて呑気に考えていました。閉園時間ギリギリまで乗り物に乗り、シンデレラ城の下をくぐって、写真を撮ってから帰ろう! それが私たちのプランでした。

 「帰る前にトイレに行きたい」と彼。トイレの前で待つ私。随分と長く帰ってきません。彼はお腹が弱いので「寒かったからお腹冷えたのかな?」と何も怪しいと思いませんでした。シンデレラ城の前には人がたくさん。学生やカップルなど沢山の人であふれています。そんな中、キャストの方がシンデレラ城の前で写真を撮ってくれる行列がありました。私たちもその行列の最後尾に並びます。順番がどんどん近付いてきます。「どんなポーズを撮る?」とウキウキしている私の隣で、何故か彼は無言です。「こんな時間までいたから疲れちゃったかな……」と少し反省する私。そして私たちの番がやってきました。「そこのダイヤ型のタイルの所に立ってください」とキャストの方に言われ、そこでポージング。と、隣を見ると彼がひざまずいているではありませんか! 突然のことに驚く私。ニコニコしているドヤ顔の彼は、ポケットから婚約指輪を取り出し、パカっと開き「結婚してください」ついにこの時が来たのかと幸せすぎて一気に涙があふれる私。涙で婚約指輪がよく見えません。答えはもちろん「はい。ありがとう」でした。行列に並んでいる方たちや、写真撮り係のキャストの方も、突然のことにかなり驚かれたようで「おめでとうございます!」と拍手で祝福してくれました。また、キャストの方がその光景を写真に残して下さり、それが何とも言えない素敵な写真で、更に幸せが深まりました。こちらに写真を投稿できないのが非常に残念です。その後は私の号泣につられて、彼も感動して泣き始め、大喧嘩したカップルのようでした。それもまた幸せでした。

 彼のトイレが長かったのは、バックから指輪をポケットに移し替えていたようで、無言だったのも極度の緊張のせいだと言っていました。また、本当はビデオにプロポーズシーンをビデオ撮影したかったようですが、難しいとその場で判断し、写真におさめることにしたそうです。写真は勿論、結婚式のペーパーアイテムとして使用しみんなに自慢しちゃいました。憧れのプロポーズ。サプライズがいいし、指輪をパカっとして欲しいし、などと夢がたくさんありましたが、彼が全て叶えてくれて、理想以上の思い出に残るプロポーズになりました。その約1年後アニヴェルセル豊洲にてディズニーテーマの結婚式を挙げました。

ちこりーなさん (20代・女性)

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