幸せすぎて不安。でも先にあったのはもっとすごい幸せ。

 3年付き合った彼。出会いはSNSだったので、3年前はお互いの存在すら知りませんでした。たまたま、彼と誕生日が4日違いだったので、SNS上で話が盛り上がり、楽しかったので実際に会うことになりました。そして初めて出会ってからたった3週間でつきあうことになったのです。もともとなんにも知らない人だったしなにも接点もなかったので、新しい発見だらけの毎日。少年のように純粋でお笑い芸人のように面白くて、ロマンチストでした。私の誕生日やクリスマスはいつも、全力でで楽しませようとしてくれていました。なんでもない日も、楽しくてお互い笑ってばかり。喧嘩することもあったけれど、フィーリングも合い、彼と一緒にいることはとても居心地がよかったのです。私自身、人との関わりに臆病なところがあるため、喧嘩ができる相手は本当に彼だけ。喧嘩をしても、私がヤキモチをが妬いて困らせても、喧嘩して維持を張って素直になれなくても、彼はいつも受け止めようとしてくれていました。だんだん、私の中で、彼と家庭を作りたいという気持ちが芽生えていきました。それと同時に、もしも彼が私に対して結婚を意識しておらず、いずれ終わってしまう日が来るかもしれないなら、いっそ今幸せなうちに別れたいと思って、実際に何度か彼に伝えたことがありました。「そんな理由では別れられないよ」と、毎回彼は笑ったり少しすねたりしながら私からの別れを拒否していました。

 4回目の私の誕生日、過去3回の誕生日やクリスマスで、彼のサプライズはいつも私の予想を超えていたため「今回はいったい何が待っているのだろう」と期待に胸を膨らませていました。と同時に「今回はもしかしたらプロポーズもあるのかも......?」と、淡い期待も寄せてもいました。夕方から浦安のホテルに行き、ディナーを食べ、そして、ホテルのスタッフさんが「ご用意ができました」ど呼びにきた。いったい何が用意されているのかまったくわからなかったのですが後をついていくと、案内されたのはホテルのチャペル。中に通してもらい「では、ごゆっくり」とと扉を閉められました。期待と、胸の高鳴りでよくわからないテンションだったのですが、彼がにやにやしながら小箱を出してきました。「誕生日おめでとう。今年は、悪いけど誕生日プレゼントはないんだ。これは、誕生日プレゼントじゃないからさ。いつも君は、今幸せすぎて不安だって言うけど、幸せの先に待ってるのは不幸じゃないよ、もっとすごい幸せだよ。俺は君といたらすごく幸せなんだ。だから、俺と結婚してください」答えはもちろんOK。

 本当は泣きたいくらいうれしかったのだけれど、素直じゃない性格で泣けなくてごめんね。ちょうど、明日は私たちの5回目の結婚記念日。プロポーズされたあの日から、結婚式を挙げて、子どもがふたり産まれて、私たちは親になったね。いろいろぶつかることもあるけれど、今でも私が親よりも誰よりも頼りにしているのはあなたです。仕事と家事と育児、落ち込んだり喧嘩したりした時に、言ってくれたね「君と結婚してよかったよ。俺の目に狂いはなかった(笑)。俺は今、幸せだから」ありがとう。出会ってから9年。まったく知らなかった人が隣にいて、一番近い存在になっている。SNSの出会いなんて人にはあまり言いにくいけど、もしかしたら、運命もあるのかも......? 私も、本当にあなたと結婚してよかった。

さあこさん (20代・女性)

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