息子とともに泣いて喜んだ「ママと結婚していい?」

 彼は、最初から子持ちの「女性とは付き合わない」って断言していて、ずっと友だちでいるんだろうなと思っていました。お互いいい歳で、会えばご飯食べていろんな話して......、付きあってるのかなぁ? みたいな感じでした。私には8才になる男の子がいました。わかっていながら、彼の事が好きでたまりませんでした。そんな時ホワイトデーのお返しにクッキーをもらったことがきっかけで付き合う事に。すごくうれしかったです。でも、結婚はないなぁと。「子持ちとは、結婚しない」と言っていたし。

 山登りが好きな彼。息子と一緒に登るのは2回目で、「今回の山はちょっと大変だよ」って言われていました。確かに大変でした。岩がゴロゴロしていて、頂上の遠さに嘆きながら頑張りました。でも登った時の爽快感は今でも忘れはしません。息子も疲れたはずなのに、登った後のあのはしゃぎようといったら。晴れわたる、空の上にいるような場所でご飯を食べてゆっくりしていました。彼は息子を呼んで、「僕の子どもになって下さい」と。息子は喜んでうんと頷きました。そして「ママと結婚していい?」ときかれ「いいよ~」そして彼は私の手をとり「許可もらったから。結婚しよう!」

 「え、何?」私は驚きと何が起こっているのかわからずにいました。今「結婚」って......。子どもを受け入れるのは難しいといってた彼が......。涙が止まらず、息子と抱きあい、彼が私たちを包んでくれました。力強い腕の中で彼についていこう、みんなで幸せになろう、そう心に決めた日でした。

murmurさん (40代・女性)

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