一度は喧嘩の元になったパラオ旅行、だからこそ大切な思い出。

プロポーズの1年前、仕事の忙しさにかまけて、計画していたパラオ旅行が流れてしまいました。水着を買って、ネットでもたくさん検索して、彼女はとても楽しみにしていたのに。かなり嫌な雰囲気の中、交際が危ぶまれることもありました。

 そして、1年後。念願叶ってパラオ旅行に行くことになりました。日本で婚約指輪を買い、覚悟を持って飛行機に乗り込みました。パラオは海も山も川も最高に綺麗でとても満喫できました。ただ、最終日のプロポーズを考えると、どこか楽しみきれず、夜も眠れなくなりました。彼女が寝静まったあと、ひとりで何回も言葉を練り直し、練習しましました。ホテルのバーでもひとりで練習していたので変な日本人がいると思われたでしょう。

 パラオ旅行最終日、運命のサンセットクルーズが出航しました。不安と緊張で最高に落ち着きなかったと思います。クルーズのデッキには、夕陽と海を見る観光客がたくさんいました。「これではできない」と思ったその時、「ショーが始まるので下に降りてください」と放送が入りました。人はみるみる減り、気づくとデッキには自分と彼女だけになりました。「ここしかない」覚悟を決めました。「おじいちゃん、おばあちゃんになっても一緒にいようね。結婚してください」パラオ旅行やこれまでに感じた彼女の存在の大切さ、一生一緒にいたい思いを伝えプロポーズしました。彼女はかなり驚いていました。驚きとうれしさでよくわからない感情になったと言っていました。5年半付き合ってきましたが、結婚したら……、将来は……、という話はもちろん結婚の「け」の字も話題に出してきませんでした。
なので突然のプロポーズは予想だにしていなかったようでサプライズとしては大成功だったと思います。

はるさん (20代・男性)

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