世界で一番美しい星空の下で。

僕と彼女は2年前にインドで出会いました。付き合ってからは、忙しい仕事の合間をみつけて、香港、ボリビア、ドイツ、ベルギー、クロアチアといろいろな国に一緒に行きました。とても楽しかった思い出です。

 付き合ってから1年ほど経ったころ、彼女の両親に挨拶に行きました。自分の中では、これだけいろんな国に一緒に行き、いろんな困難を乗り越え、楽しい思いをいっぱいしているのだから、この人とだったら結婚して、楽しい家庭を築くことができる、と思うようになっていました。そして、この頃から、どのように自分の想いを彼女に伝えようか考えるようになりました。自分にとってオリジナルなプロポーズとは何か。この問いに対する答えとして、僕が思いついたのは、海外でのプロポーズでした。さらに、海外でプロポーズするに当たり、「どこの国で」、「いつ」プロポーズするかを考える必要がありました。「どこの国で」プロポーズするかは迷いました。お互いに、先進国だけではなく、新興国にも興味があるので、アフリカや南米も候補にあがりました。しかし、最終的な決め手となったのは、彼女の意見でした。彼女がプロポーズされる直前で一番行きたかった国でプロポーズすることにしたのです。それがニュージーランドでした。

 ニュージーランドには、世界一美しい星空が見られるとされるテカポ湖があるという情報を入手し、ここでプロポーズをしようと決めました。彼女には無理を言って有給を1週間とってもらい、一緒にニュージーランドに行きました。「いつ」プロポーズするかは、彼女と自分がいつ有給をとれるか次第。ちょうど2月末から3月頭まで有給がとれたので、2月29日(4年に一度しかない日)にプロポーズすることにしました。「どこの国で」「いつ」が決まった瞬間に、「2月29日」の「テカポ湖」のホテルを予約しました。最後の一部屋にぎりぎり滑り込むことができました。彼女は、ニュージーランドで羊と戯れ、イルカと泳ぎたいといっていたので、旅程の中にこれらのアクティビティも含めました。自分はスカイダイビングをやってみたかったので、彼女と一緒に9000フィートの高さから飛び降りました。一緒にスカイダイビングをやってくれるあたりも、さすが俺の彼女と思ったものです。

 そして、2月29日、4年に一度しかないこの日に、世界一美しいといわれる星空を一緒に見上げながら、彼女に自分の想いを伝えました。「一緒にふたりでいろんなとこに行ったね。超楽しかった。でも、一緒に暮らしたらもっと楽しい気がする。いや、絶対楽しい。俺には、まだまだ未熟なところもあるけど、こんな俺でよかったら、結婚してください。そんで、もっと楽しい思い出をいっぱい作ろう!」

しちしちしじゅうしさん (20代・男性)

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