やっぱり好き、そう思った元彼の横顔にも涙が。
「まだ結婚なんて考えられない」9年付き合った、3つ年下の彼氏に振られて半年が経った頃でした。――自分が30歳になるのを目前に、焦ってあんなプロポーズしなきゃよかった。大好きな彼を失ってからというもの、朝目覚めるたび、後悔の涙があふれていました。
そんなある日に出席した友だちの結婚式。なんと、隣の席には懐かしい彼の名前が。そうだ、彼の友だちでもあったんだ......。でもまだ会いたくない、まだ忘れてないのに......。そう慌てる私の前に現れた、大好きな人の笑顔。私、やっぱりまだ、ぜんぜん大好きだ。そう、心の底から思った瞬間、照明が落ち、映像が流れ始めました。「次はふたりの番かな?」新郎新婦からのサプライズで流れたのは、9年前の、まだ初々しかった私たちカップルの写真に乗せられた文字。その瞬間、彼の横顔にも涙が流れ落ちました。
「やっぱり、俺たち結婚しなきゃじゃない?」明かりが灯った時に、やっと、そうプロポーズされました。
猫ひとみさん (20代・女性)
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