一生に一度の結婚式、一生忘れられないあの言葉。
付き合って3年目の冬。私が大学4年の冬から同棲を始めて1年、新しい命がお腹に宿りました。「どうやってこのことを伝えよう、なんて言われるだろう」不安でいっぱいになりながらこのことを告白すると、彼は思いのほか喜んでくれました。そのままプロポーズもとくになく、流れで結婚の話は進んでいきました。
サプライズ好きな私ですが、付き合っている中で彼からのサプライズは一度もありませんでした。ドラマなどでみるプロポーズなど、夢のまた夢。夜景の見えるレストランでコース料理を食べて、最後のデザートの時に......なんて期待をしても悲しくなるだけ。でもせめて一言でも言って欲しい。だから「プロポーズはしてくれないの?」としきりに言い寄るも、笑ってごまかされ、結局結婚式当日を迎えてしまいました。
この日は私がお姫様。何もかもが楽しくて、もうプロポーズのことは忘れていました。料理も進行も中盤にさしかかると、「この中に新婦様にお伝えしたいことがある方がいます」とのアナウンスが。「だれだろう? 高校の友だちかな? 大学の友だち?」など考えを巡らせていると、「新郎様どうぞ」の声が。「え?」と思いながら席を立ち前に出ると花束を持った彼が立っていました。そして「今日までプロポーズの言葉を言えなかったので、今言います。結婚して下さい。」急なことでびっくりし言葉が出ませんでした。でもその瞬間とても幸せな気分になれたのは事実です。きっとこれがサプライズ下手な彼の最初で最後のサプライズ。一生に一度の結婚式で記憶に残るプロポーズとなりました。
今は家族も4人となり、喧嘩も絶えませんが、この日のことは一生忘れません。プロポーズをされていない方、ぜひ催促してみてください!
りんりんままさん (20代・女性)
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