本当よりも、もっとうれしい、愛おしい嘘。

 彼は高校の部活のOBで、8歳上の先輩でした。私は高校生の時から片想いをしていたけれど、年も離れ、社会人として忙しく環境も異なる彼。何度も思いを伝えるけれどフラれてしまい、私が高校を卒業した4回目の告白でやっと付き合えることになりました。

 彼は優しく自分の思いを伝えることが苦手な人。付き合って4年目くらいになる秋、「両親に会ってほしいんだ」と言われます。とてもうれしくその日までドキドキが止まらず、精一杯のおしゃれをしてその日を迎えました。当日、彼が向かう方向は彼の実家とは逆方向。「どこに行くの......?」と問うと「ごめん、実は実家じゃなくってレストラン予約しちゃった」と言い、ランドマークタワー67階レストランに連れて行かれました。夜景がとてもキレイで料理も美味しくて素晴らしかったです。メインディッシュが終わりデザートがくるころ、レストランの方が「本日はおめでとうございます」と白い12本のダーズンローズを持ってテーブルに来てくれました。訳も分からず彼を見ると「ちゃんと伝えたくて。結婚しよう」とひと言。驚きも大きかったけれど、うれしさがいっぱいで涙が止まりませんでした。

 なぜ私に実家に連れて行くと嘘を......? そう言ったらちゃんとおしゃれな格好をしてくるはずだと踏んでいたみたいです(笑)。「絶対ばれなくなかったんだなぁ、喜ばせたかったんだなぁ」と彼の気持ちを思うと、とても愛おしく思います。もちろん私はプロポーズに笑顔でOKし、後日彼のご両親に紹介していただきました。そして今年2016年3月27日、アニヴェルセルみなとみらい横浜で最高のビッグデイを迎えることができました。本当に幸せでした、ありがとうございました。

かげぴーさん (20代・女性)

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