言葉より、もっと想いが詰まった大好きなあの曲。

 彼とは結婚の約束をしていたものの、具体的な話をしないまま付き合っていました。そんな時、私の妊娠が発覚しました。彼はとても喜んでくれ、その流れで両親の顔合わせ、結婚式の日時を決めていったため、ちゃんとしたプロポーズの言葉はないまま。

 私は少しモヤモヤしたまま挙式当日を迎えました。チャペルでの誓いの言葉、披露宴と式は順調に進み、私から両親への手紙を読む頃になると司会者の方が「それではご新郎、よろしくお願いします」というと同時に隣にいた彼が立ち上がり、マイクの前へ歩いていきました。彼が今日に至るまでちゃんとしたプロポーズをしていないことを気にしていて私が冗談で前に「結婚式で歌いなよ~」と言った時「新郎が歌うなんておかしいよ」と笑いながら言っていたけれど、彼はサプライズとして披露宴で福山雅治の『家族になろうよ』を私へ歌ってくれました。私は彼が歌っている間、涙が止まらずいろいろな思いがあふれてきてメイクが崩れることを気にしながらもハンカチで涙を拭っていました。以前から私が「この歌が好き」と言っていたのを覚えくれていたことに本当に感動し、この歌のように一生この人について行こうと心から思えました。

 後から聞いた話なのですが、この日の為に仕事帰りにボイストレーニングへ通っていたとのことです(笑)。今日まで彼の歌を聴いたのは結婚式が最初で最後です。とても感動した忘れられないサプライズ結婚式となりました。

きっきさん (20代・女性)

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